THE HIGH LIFE MONACO

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2023.10.05

世界最北のレストランでの食事 その2

みなさま、こんにちは!

ハイライフモナコ事務局のセレアです。

前回に引き続き、今回もウィトックからのお食事レポートです。

海に囲まれた島だけに、魚介類がメインでしたね。今回はどのようなお料理が出てくるのでしょうか!?

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前回(https://www.thehighlifemonaco.com/506/)の続きです。

次がグリーンランドの伝統スープですと言われましたが、Suaasatで検索して出てくるスープとは見た目が別物。軽くて優しい味わいです。

続いてようやくお肉料理!

Ptarmigan, black currant and reindeer lardon(ライチョウと黒スグリとトナカイの背脂)。ライチョウって食べてもいいの!?と戸惑ってしまった私ですが、日本では特別天然記念物に指定されている雷鳥(ニホンライチョウ)。ここ北極圏では問題なく食べられるそうです。

羽が生々しいですが・・・ジビエ(野生の鳥獣)独特の香りが強く、ジビエ好きな私たち夫婦はとても美味しくいただきました。好き嫌いが分かれる一品だと思います。

Ryeioli with lichen and lingonberries 。すみません、こちらは写真を見てもどのような味だったのか全く覚えていないほど印象に残っていないお料理でした。

またもお肉が出てきます。Grilled razorbill with beetroot(オオハシウミガラスのグリルとビートルートのソース)。絶滅したオオウミガラスの近縁で、魚を捕食しているせいか鶏肉とは異なり色が濃く脂が乗っていました。

またウミガラスのような濃い色のお肉がでてきましたが、こちらはグリーンランドに生息しているジャコウウシを使用したお料理です。Braised muskox with celeriac(ジャコウウシの煮込み、セルリアックのせ)。

薄く切ってお花のように飾り付けたセルリアックの下には、しっかりと煮込まれたジャコウウシのお肉がありました。現在アラスカやノルウェーでは法的に保護されて食べることはできないそうです。グリーンランドでは捕獲量が制限されているのだとか。

ここからはデザートです。

デザートもミニアディーズ(コーヒーとともに食べる小さなお菓子)も特筆すべきことはあまりなく、「限られた食材で新しいものを作り出す」苦労が伺えました。

働いている人たちは若い人がほとんどで、おそらく20人くらいはいたと思います。実は食前酒に夫が

「ジントニック」

を頼んだのですが、できる限りグリーンランド産のものを使用しているレストランにジンなんてあるわけがないと思っていた私。

「実は昨日まであったのですが、昨日の営業後にスタッフで飲み干してしまいました」

という回答でした!何もない小さな島で鬱憤を晴らすには、楽しく飲むことが1番でしょうね。

 

夫は最後にシェフに向かって

「Nomaよりも美味しかった!」

とコメントしていましたが、シェフも恐縮していました。スタッフもみんないい人たちで、貴重な食材を味わうことができ、わざわざ足を運んだ甲斐がありました。