ハイライフモナコは、2015年4月4日、東日本大震災の震災遺児を支援する「みちのく未来基金」への寄付を目的としたチャリティガラディナー「Rouge et Blanc(ルージュ&ブロン)」を開催しました。
ハイライフモナコは、欧米の様な活発かつ多彩なチャリティ文化を日本にも紹介し、楽しくチャリティに参加できる機会を提供することを自らの役割と考えています。その目的に基づく活動を「ルージュ&ブロン」プロジェクトと称し、日本とモナコで毎年交互にチャリティガラディナーを開催する予定です。ルージュ(赤)とブロン(白)は、日本とモナコ双方の国旗に用いられるシンボルカラーであり、両国の架け橋でありたいというハイライフモナコの想いが込められています。
「ルージュ&ブロン」は、モナコのアルベールⅡ世公のご支援を得て、大公専属の王宮シェフ、クリスチャン・ガルシア氏をイベントのためにご提供いただく光栄にあずかることができました。シェフ ガルシアは、今回限りではなく、今後の「ルージュ&ブロン」においても全面的な協力を約束してくれています。
今回のチャリティガラディナーの支援先となった「みちのく未来基金」は、震災遺児を対象に、行政などの支援が十分でない高校卒業以降の高等教育の学資資金を援助している団体です。私たちは、子どもたちへの教育が被災地の復興の何よりの礎になるという基金の理念に大きな共感を覚えています。子どもたちは被災地の未来です。長期に渡る復興を担って行くのは子どもたちです。子どもたちが目標や夢を諦めることなく頑張ることを支援し、そうやって成長した子どもたちが復興を担って行くという素晴らしい取り組みに、少しでも役割を果たすことができればと願っています。
さて、今回のガラディナーの会場となったのは、東京 新宿のパークハイアット東京です。時期はちょうど桜の頃。ゲストの方々に会場でお花見を楽しんでいただこうと「チェリーブロッサム」をガラディナーのテーマとしました。会場装飾はもちろんのこと、モナコからゲストの方々に発送された招待状にも桜のデザインが施されました。モナコから招待状が届くというのはゲストの方々には嬉しいサプライズだった様で、特別感と期待感を高めてくれると好評でした。
ドレスコードはブラックタイ。高層階からの煌めく夜景を背景に、ロングドレスで装いを凝らした淑女をタキシード姿の紳士がエスコートする様子はとても華やかです。凛とした着物姿の方も何名かいらっしゃいました。その中には、桜をモチーフにした着物を粋に着こなす海外からのゲストの姿も。
会場では、この日に満開になるように特別に手配した桜の枝がテーブルを飾ります。会場全体は少し明るさを落としたムーディな雰囲気の中、スポットライトに照らされた満開の桜が浮かび上がり、桜の枝の下にはキャンドルが煌めきます。
この華やかな一夜の最大の目玉は、何と言っても、通常は王宮以外では腕を振るうことのない王宮シェフによるお料理です。シェフ ガルシアによる、モナコ大公家ゆかりのメニューを味わえるまたとない特別な機会に、ゲストの期待も高まります。メニューは、故レーニエ大公のお気に入りの一品だったという、モナコ大公家の名前を冠した「マカロニ・ア・ラ・グリマルディ」や、現大公アルベールⅡ世のお気に入りのデザート「ミルフィーユ・プリンス・アルベール」を含む全5品。正統派フレンチの流れを汲む、細部まで凝ったお料理の数々に、ゲストから賞賛の声が上がりました。
ガラディナーの間にはサイレントオークションも開催されました。商品には、シャネルのオートクチュールファッションショーご招待、モナコで開催されるガラディナーご招待、プロテニス選手とプレーできる権利、フェンディのバッグ、ブルゴーニュワインなどが出品されました。サイレントオークションは、通常のオークションとは異なり、オークショナーの呼びかけに直接手を上げて参加する必要がなく、紙に書いて入札するスタイルです。どなたにも参加しやすかった様で、たくさんの入札をいただきました。落札金額は全額そのままみちのく未来基金に寄付してもらう仕組みです。オークション以外にも、会場で募った寄付にもたくさんのご協力をいただき、ガラディナー全体として、総額3,405,000円をみちのく未来基金に寄付することができました。この場を借りて、ゲストの皆様に心より御礼申し上げます。
ディナーの合間には、4人組のヴォーカルグループによるエンターティメントもお楽しみいただきました。どなたにも馴染みがある70〜80年代のアップテンポな曲を中心としたパフォーマンスに会場は大盛り上がり。慎み深い日本の方々は、パーティの様な場面でも開放的に楽しむことが少ないと言われていますが、この日の会場では多くのゲストの方々が椅子から立ち上がり曲に合わせて踊り出したり、エンターティナーと一緒に掛け合いを楽しんだりなど、積極的にその場を楽しまれているご様子に、私たちもとても嬉しく思いました。
チャリティへの志があっても、気軽に参加でき、楽しめるような活動でないと長期的にコミットしていくことは困難です。魅力的な内容のイベントに参加し楽しむことが、チャリティへの貢献にもなるということをぜひ多くの方に体験していただきたいと思っています。次の機会に皆様とお会いできますことを心待ちにしています。
三菱東京UFJ銀行 仙台支店(314)
普通口座 0271354
口座名義「公益財団法人 みちのく未来基金」
*この記事をご覧になって寄付をされる場合は、お振込名の前に「R&B」と記載して頂けましたら幸いです。
上記銀行口座振り込みの他、クレジットカードや現金書留での寄付も可能です。
詳しくは、みちのく未来基金のHPをご覧下さい。
http://michinoku-mirai.org/support/
2015年4月4日に東京で開催したチャリティーガラディナー「Rouge et Blanc(ルージュ&ブロン)」に続き、今年は5月2日にモナコの海洋博物館でルージュ&ブロンを行いました。
ハイライフモナコは、欧米の様な活発かつ多彩なチャリティー文化を日本にも紹介し、楽しくチャリティーに参加できる機会を提供することを自らの役割と考えています。その目的に基づく活動を「ルージュ&ブロン」プロジェクトと称し、日本とモナコで毎年交互にチャリティーガラディナーを開催しております。ルージュ(赤)とブロン(白)は、日本とモナコ双方の国旗に用いられるシンボルカラーであり、両国の架け橋でありたいというハイライフモナコの想いが込められています。
昨年同様「ルージュ&ブロン」は、モナコのアルベールⅡ世公のご支援を得て、大公専属の王宮シェフ、クリスチャン・ガルシア氏をイベントのためにご提供いただく光栄にあずかることができました。また、発足して間もない「ルージュ&ブロン」ですが、大変光栄なことにアルベールII世公にご臨席賜りました。
2016年のチャリティーガラディナーの支援先は、会場のモナコ海洋博物館がフランスの国民教育省とプリンセス・シャルレーヌ財団をパートナーとして取り組む「Snapper Pour Tous」です。
「Snapper Pour Tous」は、子どもたちに海を知って好きになって守るような人になる機会を与えたいという思いから作られました。子どもたち、特に特別支援学級に所属する学習困難な子どもたちが、海洋博物館を訪れて、テーマに沿ったトピックスでストーリーを作り、実際に記者や役者のように5分間のビデオレポートを作成します。モナコ海洋博物館や国民教育省、メディアなどから集まる審査員に選ばれて「Snapper Pour Tous」のコンクールを勝ち取ったクラスが、海を身近に感じる2日間をモナコで過ごすというものです。この素晴らしい取り組みに、ハイライフモナコが少しでも役割を果たすことができればという思いで支援させていただきました。
今回のチャリティーガラディナーの会場となったモナコ海洋博物館は、モナコの王宮もあるモナコ・ヴィル地区に位置します。1910年に海洋学者としても知られるアルベールI世公により11年もの月日をかけて造られました。ネオ・バロック様式の建物が美しく、地中海に面してそびえ立つ姿はまるで宮殿のよう。
この素晴らしい海洋博物館が舞台ということで、海にちなんで日本の有名な海に関するおとぎ話の「浦島太郎」をテーマとしました。会場を竜宮城に見立て、入り口には本物と見間違うほどの鳥居を設置。ゲスト約100名のうち、ほとんどがモナコ在住者でインターナショナルなゲストということで、会場装飾には日本らしさを感じられる提灯や扇などを使用しました。
また、ウェディングドレスで有名なYUMI KATSURAからのご協力を得て、モデルには打ち掛けを、他のスタッフも日本らしい生地を使用したドレスをお借りすることができました。モナコ海洋博物館館長のロベルト・カルカーニョ氏と、このチャリティーに賛同してくださったフリーダイバーで世界記録保持者のピエール・フロラ氏は、紋付袴を着用。ゲストからは、打ち掛けを着用したモデルとフォトショットができると大好評で、ディナー開始前から会場は盛り上がりました。
ディナー前のカクテルの場所となったのは海洋博物館に併設された水族館。日本の提灯が灯された水族館内は幻想的な雰囲気があり、魚たちが優雅に泳ぐ水槽を前に、ゲストたちは会話に花を咲かせていました。
21時、いよいよディナーのスタートです。ちょうどこの時間にアルベールII世公が会場に到着。スタッフはもちろん、ゲストの方々の緊張も高まりました。後編に続きます。
ディナー会場の入り口に設置した鳥居は、このイベントのために特別に注文して製作していただきました。外国人ゲストからは大変好評で、アルベールII世公とハイライフモナコCEOも鳥居の前で記念撮影を行いました。
鳥居の手前には日の丸をイメージした花を飾り、白の胡蝶蘭でアクセント。今回フラワーアレンジメントをお願いしたのは、モナコ王宮も御用達のMiss Rose by Perrine です。モダンでセンスあるアイディアを持つPerrineさんには、「Rouge et Blanc(ルージュ&ブロン)」に合わせてテーマを「赤と白」でお願いしました。
ゲストの大半はモナコ在住者。モナコではこのようなイベントが多くあるため、パーティー慣れしている方が多く、女性がとにかくゴージャス。背中や胸元が大きく開いたものや、スパンコールが全体にちりばめられたもの、また「Rouge et Blanc(ルージュ&ブロン)」ということで、赤や白のドレスをお召しになっているゲストも多くいました。
モナコ海洋博物館館長、カルカーニョ氏のスピーチ後に、モナコ王宮総料理長の、クリスチャン・ガルシア氏のお料理がスタート。ニース出身で現在はロンドンを中心に活躍するジプシークイーンズのライブミュージックと、居合道のパフォーマンスを挟みながら、ゲストは美味しい料理に舌鼓を打ちました。
お料理は会場に合わせて海にちなんだものが多く、ところどころに日本の素材を使用したものが出されました。海水をソルベにしてキャビアと海藻を合わせたアミューズブッシュは、その美味しさと珍しさから感嘆の声が上がりました。フローズンヨーグルトのような味の中に程よい塩辛さがあり、キャビアにぴったりの一品。
メインの子牛肉の煮込みには、青森産のニンニクをコンフィにしたものが乗せられました。このお料理は、アルベールII世公も絶賛するほどの美味しさ。というのも、お料理はすべて今回のイベントのために特別にガルシアシェフが考案して下さったものなのです。もしかすると、近い将来に同じものがアルベールII世公の食卓に並ぶ可能性もあるかもしれませんね。
デザートの桜の塩漬けを使用したチョコレートムースの後には、ミニャルディーズ(食後の焼き菓子)がテーブルに並びました。箱の蓋を開けると、中から煙が出てくるという玉手箱仕立てのもので、テーマである浦島太郎のお話の結末が気になっていたゲストは、思いがけない結末に驚き、喜んでいました。
この日はサイレントオークションと、ライブオークションを行いましたが、ライブオークションには特別にクリスティーズオランダ支部の方に来ていただきました。
探索旅行用ボートEXUMA5日間の旅や、シェフ・ガルシアが自宅のキッチンでお料理をもてなしてくれる権利、VITALEの9カラットのアクアマリンで好みのジュエリーを作れる権利、ピエール・フロラとダイビングを楽しめる権利、ホテル・メトロポールのESPAの年間メンバーシップが出品されました。
さすがはチャリティーに慣れたゲストの方々。短時間のうちにも、様々なテーブルから手が上がりました。
最後のミニャルディーズがテーブルに出されたのが夜中の1時。その後、会場にはDJが入り、ダンスフロアに変身です。カクテルを含めると5時間も続くパーティーですが、ゲストたちは疲れることなくダンスを始めました。翌朝、早朝のフライトで公務へ出掛けられるアルベールII世公も、ダンスフロアに入りダンスを披露して下さいました。大公は1時半までいらっしゃり、最後のゲストが帰られたのが、2時半。帰られる際には、ゲストの方々から楽しかったとお褒めのお言葉をいただき、私たちハイライフモナコスタッフもとても嬉しく思いました。
オークションや個人の寄付を含め、ガラディナー全体として総額103,580ユーロ(およそ13,465,400円)を「Snapper Pour Tous」へ寄付することができました。この場をお借りして、ゲストの皆さまに心より御礼申し上げます。
今回は日本からのゲストが少なく、こうした楽しめるチャリティー活動を体験していただけなかったのが残念ではありますが、来年の東京で開催されるガラディナーには多くの方にご参加いただけることを心待ちにいたしております。
参加者からのコメント
アルベール2世公も参加されたチャリティーイベントに同席できて感動。また料理もとても美味しかった
(イギリス:20代女性)
日本をテーマにした会場は普段の海洋博物館と異なりエキゾチックで、スタッフも着物を着て本格的で楽しめた
(モナコ:40代カップル)
日本人が多くないパーティーだったが、それでも充実した時間を過ごせた。モナコの君主や報道陣も来ており驚いた
(日本:50代女性)