THE HIGH LIFE MONACO

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2024.06.06

日本からモナコへの学生派遣研修報告

みなさま、こんにちは。

ハイライフモナコ事務局のセレアです。

ウィトックは、コロナが広がる前の2019年、母校である神戸松蔭高校ブルーアースプロジェクトのメンバーから選ばれた3名をモナコへ招待し、環境問題に取り組むモナコの高校生と交流を深める活動をサポートしました。もちろんすべての費用はウィトックが負担。

Blue Earth Project 

その翌年に向けて同じ企画もしていたのですが、あいにくコロナが世界中に広がってしまい断念することに。

そして日本でもようやく屋内外のマスク着用が義務ではなくなった2023年、翌年の2024年3月に再び日本から学生を呼びたいというウィトックの思いが叶い、2019年に参加した同じ3名をモナコに招待しました。

滞在先のホテル前で記念撮影

就職活動で忙しい大学生活の中で思い切って参加してくれた3名は、高校生の時に来た時とは物の見方積極性も大きく成長していたようです。

Monaco Ocean Weekでは、自分たちが興味のある講演をそれぞれ選んで参加し、外国で外国人に囲まれながら英語のスピーチを聞くという経験は、より彼女たちを刺激したことに間違いないでしょう。

*Monaco Ocean Week:モナコ政府はもちろん、ウィトックが普段から支援しているアルベール2世公財団モナコ海洋研究所などが開催する、海洋保護を目的とした啓蒙活動週間です。

Monaco Ocean Weekに参加する3名

以下、研修生3名からの感想を抜粋しました。

今回のモナコ訪問からは、自分の求めている環境、今後社会に出る私たち大学生がこれから活かせること、環境への取り組みの変化について学び、新たにモナコの魅力に気づきました。前回は私たち学生のみで観光することや街を回ることはありませんでしたが、今回は3日目にニースへ行きました。初めての土地で電車の乗車や、街散策。英語が通じないことはありませんでしたが、表示が全てフランス語でわからないことも沢山ありました。しかしわからなくても積極的に人に話しかけることで相手は理解しようとしてくれ、助けてくれるフランス人も沢山いました。不安なこともありましたが、恐れず何事も積極的に人に尋ねたり行動してみることで、旅の楽しさが倍増した気がしますし、自分の可能性を見出せた気がします(中野安結さん)。

Monaco Ocean Weekの講義に参加した際、以前よりもより的確に英語が聞けるようになっていたとも感じることができ、嬉しかったです。また、海外の方がどのような表情で自身の思いを伝えているのかを学ぶことができました。聞く人の姿勢質問内容などを現地で直接聞くことから、人の感じ方はそれぞれであることに気が付きました。また今回は自由時間が多く取られていたので、自分で何をするのかを決める時間がたくさんありました。その時間を利用し、自分が優先したいことに積極的に取り組むことができました(松井野乃佳さん)。

就職活動期間だとしてもモナコへの再訪問を決意したのは、未来への架け橋としての役割を取り戻すため、そして人生の大きな分かれ道に立つ今だからこそ自分のルーツ価値観を再確認するためでした。Monaco Ocean Weekの講義の中で特に印象深かったのは、実話に基づく「Tahlequah」という短編アニメーション作品の視聴でした。この作品は、亡くなった子どもの体を運ぶシャチの母親、Tahlequahの実話をもとに作られています。より幅広い世代に訴えかける手法としてのアニメーションの力に触れ、その教育的価値感情に訴えかける能力感銘を受けました。モナコ派遣1期生としての2度の経験は、私たちにとってかけがえのない宝物です。異文化交流の価値や、環境への取り組みに当たって重要なことの理解が深まることで、視野が広がり、より豊かな人生を送るための知恵を得ることができました(菊原麻理奈さん)。

3名を招待したウィトックも彼女たちの成長に感動を覚え、

「若くエネルギーに溢れる多感な時期にこのような経験をさせることはとても有意義なことだ」

と改めて感じ、2025年3月にも同様の計画をしています。

ウィトック宅にて3名を招待してのディナー

当初は高校生を対象としていましたが、やはり学校という枠が外れ成人として歩み始めた大学生のみなさんに、それぞれ責任を持ってもらいながら研修に参加してもらう方が意味のあるものだと考えています。

今年6月中旬には、ブルーアースプロジェクト高校部を経てNPO法人となったブルーアースプロジェクトのファンドレイジングカクテルパーティーも開催します。そちらにつきましては、また後日ご報告させていただきます。