レポート
2023.11.20
みなさまこんにちは!
ハイライフモナコ事務局のセレアです。
数ヶ月、何回かに分けてお送りしたウィトックの北西航路旅行ですが、すでに無事にモナコに帰ってきております。
下記がウィトックからの旅行後の感想です。
「地球温暖化という言葉が広まってから久しいですが、実際に北極圏に行き自分の目で確かめられたことは、とてもいい機会でした。永久凍土部分や流氷が必要以上に溶けていて、野生動物やそこに住む人々にも影響が出始めていることを目の当たりにしました。
私たちが訪れたグリーンランドの地域はとても綺麗な街や村ばかりでしたが、カナダに入ってからはゴミや漂流物などが目立ち、お世辞にも綺麗な場所とは言えない所で、住んでいる人々も麻薬中毒やアルコール中毒に陥っている人が多いとのことでした。
また彼らイヌイットの若者の自殺率も大きな問題となっており、自殺防止対策も重要な政策課題であることを知りました。しかもそうなってしまった根本原因の一つがカナダのイヌイット定住政策だそうです。季節ごとに移動しながら暮らしていたイヌイットの人々が、カナダに定住し生活の基準であった狩猟をしなくても生きていけるようにしてしまったこと、もともとイヌイットの生活に存在しなかったアルコールや麻薬が彼らの生活を変えたといいます。
これは地球温暖化同様になかなか深い問題で、考えさせられました。
北西航路旅行からは無事に帰ってきましたが、これからも地球環境問題に力を入れているモナコのアルベール2世公財団を支援していきたいと思った次第です。」
次回は、そのアルベール2世公財団が主催したパーティーの様子をお届けします。