レポート
2023.09.18
みなさま、こんにちは!
ハイライフモナコ事務局のセレアです。
前回はウィトックの北西航路旅行のレポートをお届けしましたが、今回もその続きです。
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ヌーク(Nuuk)の次に向かったのはイルリサット(Ilulissat)です。
数日前までグリーンランドは天候が悪く曇りか雨だったので天気に
グリーンランド語で「氷河」や「氷山」を意味するイルリサット。
名前の通り氷河や氷山が多く見られるこの街は、グリーンランドの西側、中央部のディスコ湾に繋がる入江にあります。
「イルリサットアイスフィヨルド」が2004年に世界自然遺産に認定され、それに関係する観光業が主要産業となっています。
ちなみに、タイタニック号と衝突した氷山は、ここから大西洋へ流れ出たと言われています。また、グリーンランドの氷がすべて溶けると地球の海面は6m上昇するそうですよ。
片道徒歩で15-20分かけてアイスフィヨルドへ。
天気が良かったので途中から汗をかくほどでした。
到着して見えた景色が絶景!
目の前に広がる巨大な氷河。
グリーンランドの約8割は氷で覆われており、その氷床から氷が伸びてフィヨルドを埋め尽くしているそうです。
「この氷河がタイタニック号を沈めた原因になったのかも?」と思いながらゆっくりとしたスピードで流れていく氷河を見ていると、なんとも不思議な気分になり、同時に感慨深いものでもありました。
こんなに壮大な氷河も、実は地球温暖化の影響を受けて、どんどん後退しているんだそうです。このまま何も対策をせずに過ごせば80年後には150cm近くも水位が上昇してしまうそうですが、実際に暮らしている人は逆に経済効果を感じているのだとか。というのも、アイスフィヨルドが減ることで船が入れる区域が広がり、漁業が好調、また観光客が足を踏み入れられる期間も長くなるのだそう。
何だかとても複雑な気持ちになりましたが、私たちの普段の生活がこういった場所に影響を及ぼすことを考えると、少しでも環境に優しく生きないといけないと改めて思いました。