THE HIGH LIFE MONACO

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2026.07.30

モナコの女子会

モナコの女子会

実は、時々お誘いいただくことがあります。

「女子会」というには少し年齢を重ねていますが(笑)、女性だけでランチやお茶を楽しむ時間は、

モナコにもあります。

実は私は、初対面の方とお話しするのがあまり得意ではありません。

「何を話そう。」

「会話が続かなかったらどうしよう。」

そんなことを考えてしまうタイプです。

だから最初の頃は、女子会へ行くたびに少し緊張していました。

きっとブランドやジュエリーの話ばかりなのでしょう?

そう思われる方も多いかもしれません。

もちろん、

「そのドレス、とても素敵ね。」

そんな会話から始まることもあります。

でも、それはほんの数分。

気がつくと話題は、

最近観たバレエやオペラ。

美術館の企画展。

おすすめのレストラン。

夏のバカンス。

チャリティーイベント。

犬の話。

話題は次から次へと変わっていきます。

私は最初、このテンポについていくのに必死でした。

「その展覧会、知らない。」

「そのレストラン、行ったことがない。」

そんなことがたくさんありました。

だから今では、

新しいレストランがオープンすると、

「今度行ってみようかな。」

と思うようになりました。

知識を増やすためではありません。

誰かとの会話を、もっと楽しむためです。

もちろん、時には、

「プライベートジェットで行ったの。」

「新しいバッグを買ったの。」

そんな話題が続くこともあります。

それが悪いことだとは思いません。

でも私は、

どんな飛行機で行ったかよりも、

旅先でどんな景色を見たのか。

誰と出会い、

何に心を動かされたのか。

そんなお話のほうが、ずっと聞いてみたいと思ってしまいます。

私が惹かれるのは、

いつも「物」ではなく「体験」です。

そして、

モナコの女性たちを見ていて感じることがあります。

本当に素敵な方ほど、

自分の話ばかりはしません。

「あなたはどう思う?」

「その旅はどうだった?」

そんなふうに、

相手が話しやすい空気をつくるのが、とても上手なのです。

だから、

女子会というより、

お互いの世界を広げ合う時間なのかもしれません。

年齢も、

国籍も、

職業も違う。

それでも、

「素敵なものを見た。」

「感動した。」

「こんな出会いがあった。」

そんな話を聞いていると、

私までその景色を見たような気持ちになります。

モナコでの女子会を通して私が学んだのは、

会話とは、

知識や持ち物を披露するものではなく、

感動や経験を分かち合うものだということ。

だから今日も、

本を読み、

展覧会へ出かけ、

新しい景色を見に旅へ出ます。

いつか誰かとの会話の中で、

その経験が誰かの世界を少しだけ広げることができたら。

それほど嬉しいことはありません。