レポート
2025.05.12
みなさまこんにちは、ハイライフモナコ事務局のセレアです。
2024年夏、ウィトックはフランス領ポリネシアの最南端にあるラパイチまで旅行に行きました。その時の様子をウィトックからレポートしてもらいます。
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みなさま、こんにちは。
「楽園」と呼ばれるタヒチですが、そこにはたくさんの島々が存在することをご存知ですか?その中でも最南端にあるのがラパイチ。
ラパイチには空港がないため、それはそれは長旅に。。。モナコからニースまで車で45分、ニースからパリまで飛行機で1時間半、乗り換えてパリからロスまで12時間、ロスからタヒチまで向かうこと8時間。タヒチのパペーテに着いてからも小さな飛行機に乗り換えてライババエまで3時間、その後船に乗り換えて30時間!往路だけでも丸2日以上かかりました。
ラパイチには300人ほどの住人がおり、公用語は現地語のラパ語とフランス語。かなりの僻地であるため、2ヶ月に1度の頻度で貨物船が来て、食料や日用品を運んできてくれるそうです。やはり便利さや仕事を求めて島を出て行く人がおり、ここ10年ほどで200人くらい減ったそうです。それに伴い、ラパ語話者もどんどん減っているのだとか。
そんな不便な島のせいか、ラパイチの人々はみんな仲が良く助け合って生活していました。島にはホテルがないため、旅行者としてくる人たちは住民の家の一部屋を借りて滞在するようです。人々の素晴らしさはもちろんですが、何と言っても手付かずの自然に感動しました。
ラパイチに定住したのはポリネシア人で、12世紀くらいだと言われています。19世紀には(どこでも同じことが起こったように)ヨーロッパ人が訪れ始め、アルコールと病気を持ち込みました。また、南米側からペルーの奴隷商人が島を襲撃し、そのせいで当時2,000人近くいたとされる住民が200人ほどまでに減ってしまったそうです。その後、フランスに保護される形で独立をして先住民による王政は廃止されたとのことです。
ラパの人々はとてもフレンドリーでラパの自然を心から愛し、尊敬しているようでした。10代から20代の若い世代の人たちも島の保護に一生懸命で、この島にしか生息していない生物や植物を守るための活動を積極的にしていました。
その活動に感銘を受け、彼らが継続して保護活動ができるよう年間1万ユーロを寄付しました。今後、半年ごとにレポートを送ってくれることになっているため、レポートが届いたらこちらのブログでも紹介していきたいと思います。