イベント
2024.07.24
みなさま、こんにちは。
ハイライフモナコ事務局のセレアです。
日本在住ですとモナコに興味のある方しか聞いたことがないかもしれませんが、毎年新しい年になりほっと一息ついた頃の3月に行われる大きなイベントがモナコ公室主催の「薔薇の舞踏会(Bal de la rose)」です。
亡くなられた後も人気を失わないグレース妃財団のサポートのため、モナコ公室の多くの方々が参加する1番華やかなイベントなのです。薔薇を愛したグレース妃が1954年から始めたこのファンドレイジングイベントは、会場を薔薇の装飾でいっぱいにし、世界各国の上流層の社交の場として有名なものとなりました。
グレース妃亡き後も母親の意思を継いで、アルベール大公とキャロリーヌ妃が主宰しています。
そしてこのイベントの予約などのすべてを行っているのがモナコのSBM(Société des Bains de Mer)という会社で、モナコ国内のカジノや大きなホテル、レストランなどを取り仕切っているモナコ一大きな会社です。
https://www.montecarlosbm.com/en
以下、ウィトックからのレポートです。
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私が敬愛していた故カール・ラガーフェルド氏が薔薇の舞踏会の装飾やイメージを担当していたのが2018年まで。彼はキャロリーヌ妃と親交が深く、私は「今年はどんな装飾をしてくれるのだろう?」と毎年楽しみにしていました。
80歳を過ぎても尚、衰えることを知らない彼の頭の中のクリエイティビティ。作り上げられる素敵な舞台装飾やディテールには毎回ため息が出るほどでした。あのシャネルを再興させ、亡くなるまで生涯現役のデザイナーだった彼の才能は「間違いなく本物だった」と、今でも彼が亡くなってしまったことが残念で仕方ありません。
2019年の薔薇の舞踏会ではカール・ラガーフェルド氏を追悼。コロナ以降はイメージ担当がクリスチャン・ルブタンに代わり、そこから少し趣向が変化してしまったのが、正直に言うと少し残念です。私は予定に余程のことがない限り毎年参加しているのですが、今年はSBMのVIP担当者から特別にご招待いただいたため、ステージの横というとてもいい席に座れました!
また、今回は高校の同級生である山本愛子さんがちょうどこの時期にモナコに来てくれたため、夫と3人で参加することができました。
Diorのオートクチュールの黒いドレスで参加。男性はブラックタイなのでどの方もあまり変わり映えがありませんが、女性たちは本当に様々でみなさんのファッションチェックをするのも私の密かな楽しみです。
そして今年はあのシャルレーヌ妃が10年ぶりに薔薇の舞踏会に参加されました。テーマが「ディスコ」ということもあり、思わず二度見してしまう人や、直視できないような方々もいて、とにかく華やかな一夜となりました。
次回に続く。